掲載紙 | 大阪日日新聞 |
掲載日 | 2020年1月25日 |
記事
建築の技術を継承する環境作りに挑戦
個人事業主から法人化した昨年5月、「ノーレギュラージョブ」の社名も「未来屋本舗」に改めました。”本舗”の響きには”昔の企業”というイメージがあります。”未来”に進むが、古いものも残す。新旧を融合した社名です。
私が建築会社で勤務していた約30年前と比べると、現場管理のありようが変わってきたと感じます。工程、品質、安全、予算をマネジメントし、良質な物件を建てる自負が現場監督にありましたが、現在は分業が進み、施工の図面も外注している状況です。国の「働き方改革」を受けて土、日曜日に休む風潮が影響しているかもしれません。現場監督が内勤化しているように映ります。民主党政権時の「コンクリートから人へ」もあり、30~40代の現場監督は少ないのが実態です。
現場監督を育成する講習会や塾のようなものができれば、仕事の楽しさが再認識され、建築業界のレベルが上がるのではいないか。そうすれば、60歳を過ぎたベテラン監督も講師役として新たな活躍の場が生まれる。未来屋本舗は現場監督約10人と個人契約を結んでいます。今年は、技術を継承する環境作りを考えていきたい。
私が通う経営者向け私塾「心學塾」の塾長から、こんな質問を受けました。「生きている間に、堀川秋生という名前を残すことができますか」。この世に名前を残すためには、100歳まで生きなければ無理だ。元気でいなければいけないと感じました。私は今年10月で55歳になります。100歳まで、あと45年。何をするにしてもバイタリティー(活力)は必要です。
私の運勢を占うと、今年と来年は「収穫」の年になるそうです。私にとっての今年の漢字は「実」です。